これからのモダンデザインは、「居住者が主役」がキーワードです。
設計者の「どうだ凄いだろ」と言わんばかりの独り善がりな趣味嗜好を居住者に押し付けるようなデザインは、時代遅れとなりつつあります。
それではまるで、そこに住む人が主役なのではなく、建物あるいは設計者が主役のようですが、言わずもがな、その建物は建物それ自身や設計者の為に建てられるべきではありません。
これからのモダンデザインは、装飾の斬新さではなく、人々がそこでどのように生活し、どのように空間を利用するかという事を第一に考えなくてはなりません。
スマートテクノロジーの出現により、どんなデザインもユニークで特別なものでなければならない理由はありません。
“デザインは、建物そのものよりも重要になるほど進歩しています。建築家は余計な存在になってしまったのです。”
– フランク・ロイド・ライト
つまり、私たちが社会として存続していくためには、いくつかの重要な変化を起こさなければならないのです。
“デザインが社会と歩調を合わせていなければ、その建物は長続きしないということがよくわかると思います。長持ちする構造物を作るには、それしかないのです。しかし、他の建物を真似してもダメなのです。デザインは、建物そのものよりも重要なところまで進歩しているのです。
– フランク・ロイド・ライト
将来的には、私たちが自宅やオフィスの建物をデザインしているように、身の回りの世界をデザインできるようになるでしょう。
デザイナーがヒーロー」という概念は、時代遅れなだけでなく、少し甘く、非生産的なデザインの形でもあります