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※以下の話は、のばまんパークを訪れたある親子についてのものである。

“ママ、このままではいけないよ”
“どうしようもない?ああ、どういうこと?”
“このままずっと続けていたら、飽きてしまうよ。このような状態を長く続けると、私たちは飽きてしまうのです。”
“それはそうだ”
“そうだ、そうだ! 大丈夫だよ、ママ。だから早く帰りなさい!」。
“えっ、ママ。帰りません。もうちょっとだけここにいるよ!”
門が閉まり、私たちは自分の足で歩いて出発しました。
“あなたと一緒に公園を見てみたい”
“えっ?なんで?”
“君が嫌になってしまうのが怖いからだよ。君がうんざりするまで、僕はここに座っていようと思うんだ。もし嫌になったら、私は家に帰るから”
車はさっきと同じ速さで走っているのに、風向きが変わったせいで景色が変わってしまった。公園を一周する道を歩いているのだが、だんだん明るくなってきた。空が赤くなってきた。
“お金がなくなるのは恥ずかしいし、一人で帰るのは嫌だ”
“わかるよ。悲しむことはないよ。払った分だけ得をするんだから。”
が簡単になってきました。

Photo by Maiko & Geiko

※以下の話は、のばまんパークを訪れたある親子についてのものである。

「ママ、今日はどこへいくの?」
「遊園地よ。この前テレビで『のばまんパーク』ってやってたでしょ。」
 けちんぼなママが、遊園地に行こうって言うのはすごく珍しかった。でも、ママは無料のものと流行りのものが大好きみたい。ママ達の間でも、のばまんパークの評判はすごくいいみたいだし、ママが行きたくなるのも、少しわかる。
 でも、私は知ってる。友達の恵美瑠ちゃんが、五日前から学校に来ていないことを。その前の日に、恵美瑠ちゃんが「明日のばまんパークに行くの楽しみ」って言ってたことを。
「さあ、着いたわ!」
 ママはゲートを潜るなり楽しそうに言った。
「元取るまで楽しんじゃいましょう!」
 アトラクションは思ったより面白かった。そもそも遊園地に来ることなんて滅多になかったからかもしれないけれど、全部に新鮮な驚きがあって楽しかった。これが無料なんて信じられなかった。
 その後、ママと一緒に「軟禁コースター」に並んだ。ママはうきうきしていて、私の話を全然聞いてくれない。仕方なく周りを見渡した。すると、
「恵美瑠ちゃん・・・?」
 信じられない光景があった。通路から見えるあの島、何故か人がいっぱい居て騒がしい島に、恵美瑠ちゃんがいた。親は居なくて、少し身体が痩せ細っていた。心なしかスカートが若干濡れているようにも見えた。恵美瑠ちゃんは心細そうに周りを見渡していたけど、こっちに気がつくと目を見開いて、声をあげた。
「・・・・・・げて!にげて!こ・・・へこな・・・おねがい!!・・」
 その声は周りの騒がしさに紛れてしまってたけれど、その島が危険だということははっきり伝わった。それに、なんということだろう、あの島は、今私たちが並んでいる軟禁コースターの出口と繋がっている。
 私はママに逃げようと言った。この列を離れよう、お願いと懇願した。でもママは、何をそんなに慌てているの、流行りに乗らないの? と、聞いてくれなかった。ママはパパの「無料と流行りに踊らされる人ほど哀れなものはない」という言葉を、覚えていないのだろうか?
 私は怖くなって、列から逃げ出した。途中で係の人が無理やり列に並ばせようとしていたけど、うまくかわして抜け出した。振り返ってみると、ママが丁度軟禁コースターに乗るところだった。ママは私を探しているみたいだったけれど、係の人に誘導されて乗っていった。

 その後、ママはいつまで経っても、家に帰ってこなかった。
 次の日に学校に相談してから、色々あったけれど、最終的にパパが身柄を引き取ってくれた。パパはなんだか申し訳なさそうだった。

 そのさらに後、信じられないことに気付いてしまった。
 ママの戸籍がなくなっていた。ママは行方不明届けが出てただけのはずで、死んだとも聞かされていない。それに、ママの写真も名前も全部、卒業アルバムや所持品や記録からなくなっていた。ママの存在が、この世から消え去ってしまったみたいだった。
 何が原因かはわからなかった。でも確実に、あの遊園地に行ったことが関連しているらしかった。もしかしたら私も、ママと同じように存在を消されてしまうかもしれない・・・そう考えるだけで、怖くていても立ってもいられなかった。

 そういえば、私は小学校の同窓会の幹事だった。招待状をかつてのクラスメートに送っていたが、一通余ってしまった。おかしいな、人数分刷ったはずなのに・・・?
 私はしばらく首を傾げていたが、その疑問が解決することはなかった。

・・・一度乗ってしまっただけで、二度と現実世界へは戻れなくなる恐怖のコースター。それは、無料という言葉に踊らされた、愚かな人間の処刑台なのでしょうか。
 無料という言葉が氾濫する現代において、私たちはもう一度、大切なものの価値を考え直さなければならないのかもしれません。・・・

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