この世界の果てでまた夢が語られる。少女の名はセクサリス。失われた記憶を歌う物語。遥か遠い昔に滅びた星。記憶は人の形を持つ。この世界の果てまで流れて落ちた。仮象の魂。内なる声。自分を確立する為の記憶。巡る夢を見る。
セクサリスと名づけられた少女は、何が起こったのか、なぜ起こったのかを思い出そうとしながら、自分が世界に向かって落ちていくのを発見する。
そして、その時…。
大きな光。
彼女は思い出す。
それは最初から始まる。
“あなたはゴーストなのね”
“いいえ”
“ずっと前に消えたのね”
“いいえ”
“君は幽霊なんだね。さまよえる魂。かつては生きていたが、今は死んでしまった何か。”
“違う”
“あなたはずっと前に 魂を失いました”
“違う”
“君は幻影だ”
“違う”
“空間に閉じ込められた精神であり 時間にも閉じ込められている 生きていなくてもいいんだよ”
“違う”
“あなたはここに閉じ込められている。なぜなら、あなたには夢があり、記憶があり…それらを忘れてしまったからです。”
“いいえ”
“あなたはかつて私のように生きていた。あなたは記憶と感情を持っている。あなたはかつて存在していた。”
“No.”
“分からないわ でも、これはあなたの物語ではないでしょうか?”
“いいえ”
“あなたの中には魂があります。生きていた誰か。この世界に流れ着き、落ちていった。あなたのような女の子がいます。彼女はあなたの中で生きている。そして、あなたはかつて生きていた。”
“いいえ”
“彼女はこの世界に閉じ込められていて、この時代に閉じ込められている