押し倒されて吃驚したのか、目をまあるく開いた間抜けな顔している桜。

押し倒されて吃驚したのか、目をまあるく開いた間抜けな顔している桜。そんな呑気で無防備でいるから俺みたいな白狼にこうやって押し倒されるんだよ。桜は自分の置かれている状況にやっと理解したのか顔を赤くして俺を退かそうと両手で俺を押すがあまりにも力がない。

「あ~…香月先生!」。 赤い顔で話しかけてくる香月健志。本当に勘弁してほしい。私はそんな男ではありません。 「香月先生は彼女にマナーを教えるべきです…」。 香月健志は真剣な顔で私を見ている。確かにすごい人だ。 「すみません…女の子の扱いが苦手で」。 「そうですか」。 私の言葉を聞いて、香月健志はうなずいた。鋭い眼光と正義感の持ち主だった。 「香月さん……この部屋のこっち側には来たことがないんですね……」。 マーゴさんは驚いた顔で私を見る。 「はい、結婚を考えていました。 「…でも、この部屋のこっち側には来たことないでしょう」…え? 「鏡を見ていて、ドアの向こう側にパンティをはいた女の子がいるのに気づかなかったんですか? マーゴさんは驚いた顔で私を見る。 「でも…気づきましたよ」。 「何が? 「気がつかないのは、白いパンストをはいた女の子の数の違いです。少なくとも5、6人はいるはずだ」。 そっか、全然見てないんだ。 「香月さんの家は屋敷の西にある。そこで白いパンストを履いているはずです」。 「あの……あそこでも黒い下着をはいていると思うんですけど……」。 マーゴさんが言う。 「香月さんの家は屋敷の西にあります」。 豪邸は豪邸の西にあるんですよね? なるほど、この屋敷には大きな門があって、普段は鍵がかかっている

Photo by spbda

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