エコキュート

エコキュート

私が初めてパニック発作を起こしたのは、電話で母の声を聞いたときだった。私はアパートの2階にある寝室にいた。午前5時頃で、飲み明かしたばかりだった。疲れていたし、どうにもならなかった。母とは話したくなかったが、話しても事態を悪化させるだけだと思った。彼女は私の宿題を手伝いに来るはずだった。彼女の声はよそよそしく、ほとんど甲高かった。携帯電話の電源を切ったのかと思った。 私は深呼吸をして、無理やり自分を落ち着かせた。音楽をかけ、背筋を伸ばして座った。電話を切り、階段を下りてキッチンに向かった。冷蔵庫を開けて水を手に取り、冷たいシャワーを浴びるためにバスルームに走った。母は訪ねてきたときでさえ、自分の部屋にこもるような人ではなかった。私はこの状況を最大限に利用しようと決意した。 母の声はかつてないほど大きくなっていた。私は怖かった。窓から通りを歩く男の姿が見えた。そこに住んでいるのは彼だけだと確信した。隣の女性が私から携帯電話を取り上げ、タイプしていた。私は自分が聞いていることが信じられなかった。私は混乱していた。救いが欲しかった。 数分後、私はもう我慢できなくなった。助けを求める決心をした。私は母の部屋に行き、電話に出られるか尋ねた

Photo by chrisinplymouth

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