深夜。

深夜。紅林倫悟は内申を50支払って、寝心地の良いあたたかなベッドで眠りにつこうとしていた。理由は全くもって謎だが、この春入学したばかりの茶瀬木高校の地下に落とされ、内申点を集め地上に出るために助っ人部として働くことになったのである。一日の仕事を終え、心地よい疲労とともに意識を手放すはず、だったのだが。「っ、おい、東雲…..!何してんだよ、…..!」「……ふふ、何ってナニですよ、では失礼して。」そう。一緒に落ちてきて共に地上を目指す仲間、東雲楓太郎に迫られているのである。「あっ、おいやめろって……!」「ッフフ、随分立派なものをお持ちのようで。では、いただきます♡」

レンゴーは背が高く、ぽっちゃりした子供で、長いポニーテールと長い足が特徴だ。優しい笑顔の少年だ。子供の頃、レンゴーは両親に「いつになったら自転車に乗れるの?8年ほど工場で働いていた父親は、「もうすぐ一人で駅まで行けるようになる」と言った。専業主婦だった母親は、そんな夢を抱くことはなかった。子供には一人前になることなどできないと思っていたのだ。 1981年にレンゴーが生まれたとき、父と母は結婚して3年目だった。父親は小さな会社に勤めていた。その給料で蓮吾と弟と妹を学校に通わせ、都会に家を用意していた。母親は小学校の教師をしていた。 子どもたちが成長すると、父親は毎日子どもたちを職場に連れて行き、同僚と話をしたり、家族を訪ねたりした。レンゴーは夏休みを父親と過ごすのが楽しみだった。庭で遊んだり、自転車に乗ったり、散歩をしたり、冷蔵庫にあるおいしいものを食べたりするのが大好きだった。ある意味、レンゴーは 「地元の子供 」だった。 13歳くらいのとき、彼は1年間学校を休むことにした。母親によると、レンゴーは成績が悪く、いろいろな教科の成績が悪かったという。厳格な父親はレンゴーに、1年後までに読み書きができ、簡単な計算ができるようになっていなければ、1年休学するよう言っていたという。

Photo by Richard Harvey UK

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