私は毎日終わりの見えない仕事に忙殺され、疲弊を極めている。

私は毎日終わりの見えない仕事に忙殺され、疲弊を極めている。残念ながら体力的にも若さでカバー出来ていた全盛期は越えてしまっている。そんな身体に、脳みそに、私は今日さらに追い打ちを掛けようとしている。無謀とも言えるこの危機的状況から、決して逃げたりしない。限界を越えた先にある景色を見るまでは。

ここ数カ月、私の体調は恐ろしいスピードで悪化した。重度のうつ病が発症し、数ヵ月後には自殺を考えるほど落ち込んだ。体調に影響を及ぼすことはなく、いつも克服してきたうつ病が、強烈な死への恐怖に取って代わられた。何か恐ろしい方法で死ぬのだろう、愛する人に会えるのはほんの一瞬で、その後は永遠にいなくなってしまうのだろうと確信していた。このような思いの中で、私はいつも自分の状況をコントロールすることができた。あと5年もすれば死んでしまうという知識の中に、私はいつも慰めを見出すことができた。私の心は、私が死ぬことだけを知っていて、あとは神次第なのだ。 ここ数カ月、私は自分の状態を管理してくれるはずの心理学者と会っている。私は彼の言うことすべてに批判的になってきた。彼はとても親切だが、どちらかというと無能な医者だ。私は自分の話をし、もうかなり長い間彼に診てもらっているのだから、このようなケースに対処する経験をもっと積んでいるはずだと言った。しかし、彼は同じような薬を飲み続け、あたかも専門家であるかのように、非常に臨床的な話し方をした。 私がもううつ病を克服したと思っているのか、それともまだ再発を恐れているのか、よくわからない。彼は私の健康についても非常に批判的で、私の病気はすべてストレスのせいだと言う。

Photo by veritatem

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