民主政治
2. また、国家が政治制度であることも忘れてはならない。我々が国家に政治的関心を持つべきではないとか、国家が我々に政治的関心を持つべきだというのは、国家とその政治的機能を知らないということである。 3. 国家に対する私たちの関心は、政治機関として、政党として、あるいは運動としてではなく、むしろ市民社会として、国家の歴史的経験によれば民主的な選挙を通じてなされる国家の意思決定過程に参加する集団体としてある。 4. 国家に対するわれわれの関心は、個人の関心、個人の権利や利益ではなく、むしろ政治団体としての国家の関心である。 5. われわれ国民が国家である。 6. 国家と国家の意思決定を混同してはならない。意思決定評議会を持つ国家を持つことは可能だが、意思決定評議会を持たない国家を持つことは不可能である。 7. 政党と国家は同じものではない。国家は意思決定を行う政治機関であり、政党は国家の政治生活とは無関係の選挙機関である。両者を混同してはならない。 8. 国家の意思決定プロセスは、自由でも公正でも正義でもない。それらは国家公務員の操作、腐敗、汚職にさらされている