社会にとって必要なものや制度などは本来「あるべきもの」です。それを一人で問題解決するのではなく、多様な人々と協調し、新たな価値を「皆で創り出す」のです
このことを例で説明するために、『アメリカン・ヘリテージ・ディクショナリー』（American Heritage Dictionary）という辞書を引いてみよう。(近年、この辞書はさらに多くの単語を収録するようになったが、ここでは最初に追加された200語のみを掲載している)。 この10,000の定義の中で、「社会主義者」についての定義が1つ与えられている： 「社会主義者 (adj.) n. 1. 政治家またはその他の公務員で、その信条、政策計画、活動が疑惑や軽蔑の目で見られている者。” 共産主義者」の対義語である「社会主義者」という言葉は、辞書には定義されていない。しかし、政治的、社会的な言説の中ではよく使われ、社会主義の思想と関連して使われることが多い。この考え方が、この辞書の主な動機である。 個人は互いに資源を共有すべきであるという考え方が、この辞書の第一の動機である。この考えを明確に表現するために、社会主義の考えを「社会秩序」と呼ぶことにする。 社会主義（n.) 1. 生産手段が、個々の生産者や企業によってではなく、社会全体によって所有または管理される教義。また、社会全体によって所有される生産手段が、計画的な方法で使用され、分配される政治経済の形態。 2. 政治経済学とは、社会全体が所有する生産手段を、計画的な方法で使用し、分配することを提唱する政治哲学である。